知っておきたい「ファクタリング会社」の危険性(会社破産との関係で)

これから「ファクタリング会社」の利用を検討している方は、こちらをよくお読みいただき、利用については慎重になってください。
(既に利用なさっている場合は法律相談時に必ずお知らせください。)

説

ファクタリング会社を利用しないと資金繰りが不可能になるのですが?

利用の前に、会社破産に詳しい弁護士に相談してください。実質的に、ファクタリング会社の利用を検討している段階で、会社の将来はきわめて厳しいというのが実情です。会社の代表者(社長)が利用を検討している場合は、経理担当者など社員の方々がそれを止めて、このページを読むよう伝えてあげてください。(怖い目にあう可能性を避けるために。)

ファクタリングとは、売掛金(売掛債権)などの将来の債権をファクタリング会社に買い取ってもらい、手数料を差し引いた現金を受け取るサービスです。
例えば、A社がB社に対して1ヶ月後に100万円を入金される予定の売掛金(売掛債権)を有する場合に、いますぐに80万円の現金が必要であるため、当該100万円の売掛金(売掛債権)をファクタリング会社に売却して、同社から80万円の現金を受け取る、というものです。
(20万円はファクタリング会社の手数料となりますが、非常に高いといえます。)

これは、会社(事業者)の資金調達の一手段であり、法的には債権の売買(債権譲渡)契約です。

近年、会社破産(法人破産)の原因となる支払困難状況を引き起こすものとして、このファクタリングが絡んでくることが多くなっています。目先の現金を得ることはできますが、高額の手数料を差し引かれることが多いため、それが原因となって会社破産(法人破産)に至ってしまうのです。

説

きちんとしたファクタリング会社を選べば大丈夫なのではないですか?

そのきちんとしたファクタリング会社を選ぶということが、実は極めて難しいのです。インターネットで検索しただけでは、絶対に分かりません。個人的に強く信頼している友人が何度か利用したが良心的だった、というような特殊な事情がない限り、ファクタリング会社は利用しない方が安全です。

説

私が利用しているファクタリング会社の担当者はとても親切で、手数料はまあ高いけれど、よく話を聞いてくれて、今のところ3回連続で利用して返済してきて、何も問題は起こっていないのですが?

なるほど。しかしそれは当然なのです。返済している間は何も問題は起こりません。問題は返済が滞ったときに起こります。私が破産申立代理人を引き受けた某案件では、返済が滞ったときに(それまでは親身に接してくれていた担当者が豹変して)、いきなり脅迫的言動で社長を責め立て、売掛先会社に男性9人で押しかけて大声で返済を厳しく要求し続けた、ということがありました。当たり前ですが、全てのファクタリング会社が同じと言っているわけではありません。ただ、インターネットの検索だけで見分けることは非常に難しいということです。私が経験した前記ファクタリング会社は、インターネットでは、悪い評判など一切なく、むしろ評価の高い会社でした。

説

それって実質的には(ファクタリングを装った高金利の貸付けを行う)ヤミ金(闇金)業者なのではないですか?

はい、まさにその通りです。偽装ファクタリングとも言われています(金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」)。ヤミ金(闇金)と異なり、ファクタリングは貸金業ではないため、ファクタリング会社に貸金業の登録は不要です。ですので、ヤミ金(闇金)業者でさえ介入通知(受任通知)や弁護士からの電話によって行動を控えるにもかかわらず、悪徳ファクタリング会社はまったくそれらを無視して行動し続けます。本当に危険です。とにかくファクタリング会社を利用する前に、会社破産に詳しい弁護士に相談してください。(ただし、個別のファクタリング会社の安全性について質問されても回答はできません。)

※ 参照:

会社破産に強い弁護士のサポートで再出発を!
ご安心ください!弁護士のサポートで再出発を!

お問い合わせの前に必ず『法律相談の流れ』をご確認ください

破産に関するご相談は24時間受付

お問い合わせの前に必ず『法律相談の流れ』をご確認ください

会社破産の解決事例 適切な分割払いが可能 ある会社の自己破産ストーリー お客様の声 会社破産のよくある質問66 タキオン法律事務所の採用情報
会社破産の無料法律相談 0120-8383-97 メールで連絡する