破産申立をした後、会社の代表者・タキオン法律事務所の弁護士(破産申立代理人)・破産管財人の3者で面接が行われます。場合によっては経理担当者や他の取締役・監査役に同席してもらうこともあります。
管財人面接が行われる場所は、破産管財人の事務所であることがほとんどですが、場合によっては弁護士会館で行われることもあります。また、遠い地方の場合は、裁判所が場所を貸してくれてそこで管財人面接を行うこともあります。
管財人面接の時間は、事案によって様々で、私が経験してきた中では、最短が5分で、最長が3時間です。ただ、一般的には30分~90分で済むことが多いといえます。
破産管財人に質問されるのは、既にタキオン法律事務所から破産管財人に郵送されている破産書類一式のなかで不明点などを確認するものです。「よく会社名義の通帳に出てくるタナカジロウさんとは誰ですか?」「あ、事務所の大家さんです。」や、「元従業員への貸付金10万円について回収不可能と記載されていますが、なぜですか?」「あ、もう5年ほど前に夜逃げして家にはおらず、携帯電話でも全く連絡がとれず、ご両親も他界され、兄弟もおらず、という行方不明状態です」や、「決算書には在庫商品がかなりあるように記載されていますが、これはどこかにあるのですか?」「あ、いえ、粉飾決算でして…」「あ、そうなんですね」などです。
ところで、経営者の中には「会社を破産させたから破産管財人に怒られるのではないか」と心配する方もおられますが、そのようなことは全くありません。破産管財人は会社の資産・負債の状況や経緯等を正確に把握したいだけです。
管財人面接では強く非難されますか?「なぜ会社を破産させるような経営をしてたんだっ!」みたいな感じで。。。
いえ、そういうことは無いです。むしろ淡々と、決算書や会社名義の通帳(取引履歴)にある数字で、管財人が確認しておかないといけないと考える箇所について質問されるという流れですね。破産後に詰問しても無意味ですので。
そうですか、よかったです。なんとなく怖いイメージがあったので。では、管財人面接で気をつけるべきことは何ですか?
「全て正直に回答すること」です。隠し事やウソの回答は絶対にダメです。いずれ確実に発覚しますので、仮に人として隠したいようなことがあっても、全て正直に回答するのがベストです。また、分からないことは正直に「分かりません」と回答すれば大丈夫です。「家に帰って資料を調べれば分かると思います」でもよいので、とにかくその場の思いつきでテキトーなことを回答しないことです。後で非常に困ることになります。きちんと「それについては忘れてしまっていて、今ここで確実なことは分かりません。」で十分なのです。
なるほど、明確には覚えていない、よく分からない、というような場合は正直にその旨を回答でもよいのですね。なんとなく不誠実な回答とみなされるのではないかと心配していましたので安心しました。では、具体的にはどのような質問をされるのでしょうか?
会社破産(法人破産)については、特にお金の流れです。通帳や決算書を確認しながら、現金・預貯金・売掛金・支払いや返済などに不自然な箇所は無いかを確認されます。「**銀行の通帳の、2024年2月5日の210,000円を****社に支払いとありますが、****社には毎月50,000円が支払われ続けていますが、破産申立の直前だけ21万円だった理由は何ですか?」などです。
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