「自己破産」以外の「準自己破産」や「債権者破産」とは何ですか?

まず、「自己破産」とは、会社(法人)に複数の取締役が存在する場合に「取締役全員一致の取締役会議事録」や「取締役全員の同意書」によって会社の破産申立をする場合です(代表取締役や取締役が1人の場合はその1人の意思のみで可能です)。
次に、「準自己破産」とは、会社(法人)に複数の取締役が存在し、全員の同意が得られない場合(例えば、破産に反対する取締役がいる、死亡した取締役がいる、連絡がとれない行方不明の取締役がいる、など)に、一部の取締役だけで会社の自己破産を申し立てる場合です。この「準自己破産」は「自己破産」と手続きに違いはありません。
最後に、「債権者破産」とは、会社の代表者や取締役の意思ではなく、債権者から破産を申し立てられる場合です。例えば、債権・売掛金を支払ってもらえない会社が、「資産があるのに支払ってもらえない、資産を隠しているのではないか、破産管財人にしっかり調査してもらいたい」などのような場合になされることがありますが、「債権者破産」は申立債権者が裁判所に納める費用が多額であるため現実にはあまり行われません。
専門的説明は『破産は誰が申立をすることができるのですか?』をご参照下さい。

自己破産
・準自己破産
債務者自身が(会社の代表者や取締役の意思で自ら)破産を申し立てる場合
債権者破産(会社の代表者や取締役の意思ではなく)債権者が破産を申し立てる場合
説

自己破産(準自己破産)と債権者破産の割合はどれくらいなのですか?

令和4年度の破産申立件数は70,602件でした。そのうち自己破産は70,307件(約99.5%)、債権者破産は295件(約0.5%)で、つまり自己破産の方が圧倒的に多いといえます。

説

債権者破産で有名な事例はありますか?

高利回りで資金を集めていた投資会社「エクシア合同会社」の破産(債権者破産)でしょうかね。2024年10月、出資金の返還が滞っていたエクシア合同会社が東京地裁から破産手続開始決定を受けました。被害者は9,000人、出資総額は850億円でした。さらに、2025年5月16日、美容脱毛サロン「ミュゼプラチナム」を運営するMPH株式会社の元従業員らが、給与未払い問題を理由に東京地裁に破産手続開始の申立てを行いました。負債総額約260億円、被害者(契約者)は120万人を超え社会問題化しました。東京地裁による破産手続開始決定は約3か月後の2025年8月18日になりました。

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