第2章(初回相談2)

タキオン 「ところで、滞納税はありますか?」
A社長 「あります。えーと…、いくらだったっけな?額は10万円だったか20万円だったか忘れましたけど、あります。」
タキオン 「そうですか。では職場に戻られましたら、滞納税の督促状のようなものを当事務所にFAXしてください。」
A社長 「ええ、分かりました。」
タキオン 「税務署には介入通知は送らないでおきましょう。来月末と再来月末に入金される売掛金を差し押さえられたら従業員の方々の給料を支払えませんからね。」
A社長 「なるほど。そーいうことは可能なんですか?」
タキオン 「はい、介入通知は絶対に送らないといけない、というものではないのです。ケースによってはどの債権者にも介入通知を送らずに2~3日の準備で会社の自己破産を申し立てることもあります。また、今回の場合のように、従業員の方々の給料を確保するために税務署にだけ介入通知を送らないということも可能なんです。」
A社長 「そうですか、それは助かりますね。給料だけは何とか払ってやりたいんです。」
タキオン 「そうですね。ところで、会社には、その売掛金以外の資産のようなものはありますか?例えば不動産・自動車・機械類・生命保険・ゴルフ会員権などですが。」
A社長 「全くありません。保険はありましたが3ヶ月ほど前に解約して、その解約返戻金で債務を返済しました。自動車も1年前に廃車にしていますし、不動産は賃借で、機械類もリースです。」
タキオン 「なるほど。会社の口座はいくつありますか?」
A社長 「**信金と**銀行だけです。」
タキオン 「それぞれ1つの支店だけですか?」
A社長 「はい、そうです。」
タキオン 「いくらか残金が入っていますか?」
A社長 「そうですねぇ、**信金に数万円入っていると思います。」
タキオン 「ではそれを明日朝一番に引き出しておいてください。引き出したらすぐに当事務所にご連絡をください。介入通知はその後にしますので。」
A社長 「ああ、口座が凍結されたりするからですね。」
タキオン 「はい、その通りです。」
A社長 「**銀行の口座からもお金を引き出しておいた方がいいですか?」
タキオン 「**銀行は債権者ではないので口座が凍結されるようなことはないので大丈夫です。いずれにせよ再来月末に売掛金が入金されますので、そのときにまとめて引き出しても大丈夫です。」
A社長 「分かりました。私個人の口座も**信金と**銀行にあるんですけど、そちらも引き出しておいた方がいいですか?」
タキオン 「はい、A社長も会社と同時に個人の自己破産を申し立てますので、引き出しておいてください。」
A社長 「そうですね、分かりました。大した額じゃないですけど、明日の朝一番で全部引き出しておきます。」
タキオン 「はい。ところで、会社の営業はいつ止めるご予定ですか?」
A社長 「現在やっている現場が終わる来月4日で終わりにする予定です。」
タキオン 「なるほど。会社の事務所もその直後あたりに明け渡すご予定ですか?」
A社長 「そうですね、大家さんとは話をしてまして、来月7日に明け渡す予定です。」
タキオン 「敷金はおいくらですか?」
A社長 「6万円ほどですが、清掃などで返金はないようです。」
タキオン 「分かりました。」
A社長 「それで、再来月の売掛金入金を**銀行の口座から引き出したら会社と私の自己破産を申し立ててもらうわけですが、準備する書類などは何があるんでしょうか?」
タキオン 「あ、それはこの紙(A4一枚)に全て書いてあります。えーっと、不動産や生命保険などの資産が全くないということですので、コレはいらない、で、コレもコレいらない、と。で、法人登記の全部事項証明書(登記簿謄本)の原本は今日お持ちいただいてるのでコレも大丈夫、と。そーですね、ここに○がついているものをご準備ください。会社名義の預貯金通帳、法人税申告書の控え(貸借対照表・損益計算書)のコピー直近2期分、事務所の賃貸借契約書ですね。あと、いくつか記入していただく書類がありますのでお渡ししておきます。分かる範囲で結構ですので記入して1週間以内にFAXしてください。」
A社長 「わかりました。」
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